「ブショネ」「還元臭」て何?
「ブショネ」や「還元臭」という言葉を耳にしたことはありますか?
ワインの異臭を表す言葉で、耳したことがある方もいるかもしれません。
「ブショネ」とは
コルクの漂自に使われる塩素とカビによって発 生する香りで、カビっぽい、湿ったダンボールのような香りがす るワインの劣化のひとつです。
一般的に5~8%のワインにブショネがあり、その90%以上がそうとは知られずに飲まれているともいわれています。
近年では、ブショネ対策として天然コルクの代わりに合成樹脂コルクやスクリューキャップを採用する造り手も増えてきています。
【見分け方】
- 抜栓したときのコルクの異臭(カビ臭い、ほこりっぽいニオイがする。)
- ワインの香りが鉛筆削りの削りカスやオガクズのような臭い
- ワインの果実味がない、または薄い
【ブショネを軽減するためのの裏技】
軽いブショネの場合は、香りを軽減する裏技を使えば 美味しく飲むことも可能です。
その方法は、ラップを30cmくらいの長さに切ってくしゃくしゃに丸め、ワインのボトルに差し込むだけ!
軽く瓶を振り、しばらく時間が経てば、程度の軽いブショネはなくなってしまうのです。これは、ラップの素材であるポリエチレンとブショネの成分が結合しやすいことを利用した方法です。
そのため、ラップの素材がポ リエチレン製であることを確認してから試してみてください。
「還元臭」とは
還元臭は、タクアンやぬか漬け、ゆで卵の黄身や硫黄などを感じる特徴的な香りで、すぐにわかりやすい異臭として感じることができます。還元臭自体は劣化ワインではなく、すべてのワインのアルコール発酵中に生成されるもので、発酵が進むにしたがって自然に消えていくものとされています。酸化防止剤を入れないワインに多くみられるため、ビオ香、 ビオ臭とも呼ばれています。
【見分け方】
- ワインの香り:タクアンやゆで卵、 硫黄臭
【還元臭を軽減するための裏技】
還元臭の「還元」とは、 酸化の対義語を指します。つまり、還元臭は酸化さ せることによって軽減することができるのです。
ワインを空気に触れさせるデキャンタージュを行います。
デキャンタに漏斗を差し入れ、デキャンタの底面に向かって垂直に落とすようにワインを移し替えます。さらに、空いたボトルに漏斗を差し入れて、同じ ようにデキャンタに入れたワインを戻します。この工程を香りが消える まで繰り返していくことで、還元臭を軽減することができます。
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